歌うように |
痛む体は酷い冗談だ 流れ出す血は巫戯気た茶番だ 付けられた痕は何かの間違いだ そしてこの頬を伝うのは間違いなく虚偽の塊だ 「やがみらいと」 「呼ぶな」 無神経な声、漆黒の瞳。断罪するゆび、口の端から零れた愉悦 「君が悪い、彼をどうしたんです」 「知るものか。」 隠すものなんて 秘めるものなんて 内包出来るならば最初からもうしている そうすればお前は 「キラを」 わたしのうつくしいあのひとを 謳い上げるみたいな大仰な仕草。 僕は一人で観客席に取り残されたまま 立ち上がることも、ましてや拍手喝采など許されるわけもなく そして現れた彼のヒロイン 美しき狂人、サロメの恋文 「月くん、月くんどうすれば私を愛してくれますか」 「跪いて許しを請え」 白月だって多分エルエルは好きですよ。 いやでも種類が違うから 戻 |